空と雲の海

遠くを見やると、地平線がぼんやりと霞んで見えました。
いや、目下には一面に雲の海が広がっているのだから
地平線というよりは空平線と言った方が適当かもしれません。

一面に広がる雲の海は、沈みつつある太陽からの僅かな光を受けて
淡い光を放っています。
太陽が沈んだ方向の空平線は、夜の深い青と夕焼けの淡い赤のコントラストで
鮮やかなグラデーションを形成しています。

僕は東京から福岡へ向かって飛んでいます。
離陸したのは16:55。
関東は既に日没を迎えている時間でした。
沈んだ太陽を追いかけるように飛行機はまっすぐ西へと向かっています。

飛行機の速度と、地球の自転速度が一致するかどうかは分かりませんが、
目の前に広がる幻想的な光景は全く姿を変えることもなく
いつまでも続くかのように感じられます。

秋になると地上でも同じようなグラデーションを見ることは出来ますが、
やはり雲の海と空とのコントラストが織り成す光景には遠く及ばないでしょう。
今日は、この光景を見ることが出来ただけでとても幸せな気分になれました。

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